漢方薬使用の際に気をつけること
中成薬を、自身の判断で購入し服用するのは危険な場合があります。天然の生薬で、副作用も少ないものですが、処方を誤って服用すると症状が悪化する恐れがあるのです。
日本の糖尿病患者が、個人輸入代行会社から取り寄せた「漢方降糖薬」という中成薬を服用して死亡したという報道が2年前にありました。記事によると、内容表記が純天然薬と表記されていたにもかかわらず、その中には化学合成薬の血糖降下剤(グリンベンクラミド)が入っていたようです。成分表にはグリベンクラミドの記載はなく、分析した結果、1カプセル中にグリベンクラミドが0.88ミリグラム含まれていたとのことです。使用説明書には1日3回、1回4錠と書かれており、合計すると10.56ミリグラムにもなります。
これは日本の用法基準1日分の約8陪にもなります。日本では許されない薬の分量も、中国では当たり前の
こととされている場合があります。現在の中国における中成薬開発事情や、中国人と 日本人の体質の違い、
薬の飲み合わせなど、中成薬を使用する場合には、中医薬の専門医による十分な指導、説明が必要です。
なによりも、先ずは、中医師や薬に詳しい専門家に相談することが大切です。
中国の薬を服用する際に覚えておいてほしいことに「弁証論治」というのがあります、「証を弁別 して治療する」という意味で、病気の部位や原因、また発病からの経過や患者の体質などを総合的にとらえ、診て、治療するということです。簡単に言えば、病名で薬を選ぶのではなくて、もっと詳しく体質や病気のタイプを診断し、薬を選ぶということです。自分のタイプに合った薬を飲むこと、これが基本です。中国の薬局には、中医師がいるところが多く、詳しく体質や病気の診断(弁証論治)をして薬を 選んでくれます。

